2011年7月17日日曜日

大阪国?

いや〜、きっかけとしては「大阪国」って発想に引っかかって、プリンセス・トヨトミの原作を買ってしまったところからです。

出張などの移動中には、あまり重くない(実際の重量も。だから必ず文庫本です。文庫本にしても厚み5cmくらいになる超多筆の某有名作家の作品はぜったい読みません。)小説を読んで過ごすことが多いので、だいたい月2〜4冊くらいは売れ筋小説を読むのですが、この作者である 万城目 学 氏のことはいままであまり知りませんでした。

映画の宣伝に騙されてプリンセス・トヨトミを読んでみた結果、当初予想を大きくはずれ、はまってしまいましたよ。直木賞候補ということで、そもそも純文学的な重い心理描写がないのは予想どおりですが、思ったよりも深い。その深さが、軽妙なストーリーで客を飽きさせないが、最後にはほろっとさせて、後で少し考えさせられる、というまさに娯楽映画向けにちょうどよい塩梅です。

この人を知らなかったのはもったいないことをした、と思って他に何を書いているか見てみたところ...「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」。
知ってるやん!
いままで、原作者が誰かを気にしたことがなかっただけでした。さっそく、鹿男あをによしも原作を読んでみました。やっぱり、あれは雌鹿がおっさん声でしゃべるところがポイントですね。

舞台がそれぞれ大阪、京都、奈良、ということでも親近感がわきますが、さらに万城目氏はどうやら私がかつて勤めていた会社に在籍していたことがあるらしい。(公式プロフィールなどには社名は出てきませんが、いろいろな情報からの推測です。)今後も陰ながら応援させて頂きます。

ちなみに、ロザンの宇治原とは大学の同級生だそうです。芥川賞作家もでたし、京大法学部は作家の大供給源になってますねぇ。

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